KrylovとKapitsaの関係

またもやWikipedia情報なんだが(もうwpカテゴリを作るか?)Krylov部分空間のKrylovは液体HeのKapitsaの義父に当たるらしい.

He was married in 1927 to Anna Alekseevna Krylova, daughter of the famous applied mathematician A.N. Krylov. They had two sons, Sergei and Andrei.

なんか「Cavendish研究所でずっとRutherfordと一緒に研究してたのに,あるときソ連に戻ったらそれきり国外旅行を認められなくなって(国内の研究拠点を育てたい政府の意向?),ソ連内で研究を立ち上げることを余儀なくされた」とか書いてあって,大変だったのだなぁ,と(まぁその後も成果を出しまくってたようだが
Krylovの方も読むと色々書いてあるんだが,1930年代にFLOPS単位のコストを意識して作られたアルゴリズムってすげーな... しかもそのときKrylovは70歳近く.

gVimで画面内の任意の文字列をコピー (modeless-selection)

Vimでは g <c-G> ((See :he g_ctrl-G)) でコマンド行に上記のような情報が表示されるが,これを(WindowsとかのgVimで)OSのクリップボードにコピーしようとしてはたと困った.正解は,「続けるにはENTERを押すかコマンドを入力してください」が出てる状態でマウスで当該領域をドラッグして選択し,<c-Y> でおk.Modeless-selection というらしい.Modeless-selectionには他にも色々な使い道があるようだがこの用途に使うにはこうするしかないので他は略す.
X上のktermとかの仮想端末ならどこだろうとドラッグでコピーできるはずだから別に要らないね(それにはそれなりの不便さも付きまとうが

日報

ギリギリ午前中に起きた後,14時過ぎに学校へ.今日は私の実験の設備がメインの系からアンインストールされるのを見てぎゃーぎゃー騒いだり次の設備がインストールされるのを冷やかしたり,つまり実質的に何もしなかったが,まぁ1日くらいこういう日があってもいいよね(この判断を修論提出前日にも肯定できるかどうか...
それにしてもミーティング中の眠気は異常.あれ程 眠くなれる環境を他に知らない.

日報!

とりあえず修論を書くための実験が終わった.それらしいパターンが見えた上でパラメタ(レーザー強度)を変えて依存性を見るために数点のデータを取ったので,これで良しとする.
本当はまだやれることが色々あるのだが,後に後輩の実験がつかえているので私はここまで.明日にはもうあれだけアラインメントした光学系が邪魔だと言って取り外されてしまう...後輩の作った設備が私の設備より内側に挿入されるためだが,それも卒研生氏の卒論を書くのに十分なデータが集まったら取り外されて最も内側に数十kVを印加する電極が挿入される(はず).何と言うか,この進め方は...
まぁ次に挿入するときには,(取り外し/再取り付けが事故なく進めば)粗調は済んでいる状態で後はこれまでに得たノウハウに従って微調するだけ,と言えば言えるんだが.そもそもそのときにはもう私はグループに参加してないか.しかし「あとちょっと補強データを」と思っても不可能なのは確かだ.せっかく和光,つくばや播磨等の出先でなくてlab内に装置があると言うのに.まぁマシンタイムがきつきつなのはどこも似たようなものか.

論文PDFが大量に(多分,無断で)公開されてる中華サイト

関係ないが知財*1つながりで思い出した.あちらはどんだけ著作権に対する意識が薄いんだ? アメリカの大学でも講義資料として論文PDFが(多分,無断で)web公開されちゃってるのはちょくちょく目にするが...

  1. http://cos.cumt.edu.cn/jpkc/dxwl/zl/zl1/ドメインは中国鉱業大学 理学院)
  2. http://dns.ntu-ccms.ntu.edu.tw/references/ドメイン台湾大学 物性研究所)

後者は何やらfaculty向けの文献管理システムが公開すべきでないフォルダを意図せず公開しちゃってるせいのようだが... きちんと運用しろよ.
こういうのをGoogleのクローラが目敏くと言うか容赦なくと言うか,見つけてインデックスに載せてくんだよね... Google Scholarでヒットするので気付いた.
一応 言っておくと,将来的な流れとしては学術論文は電子化+無償公開が望ましいと個人的には思っている.

*1:「知的財産」という言葉をRMSは否定している.「著作権,特許,商標は余りに互いに異なっているので曖昧な一単語で括るのはおかしい」「この辺に敏感になっておかないと奴ら権利ゴロのごまかしに乗せられてしまう」と: http://www.emptypage.jp/translations/gnu/not-ipr.html 「知的財産」だって? そいつは砂上の楼閣だ

ソフトウェア特許クルー

これは祭りになっておかしくないレベル.(こう見えても私は ストールマン,フリーソフトウェアと自由な社会,アスキー を読んだりしてるのだ)

特許庁特許法の大幅見直しに向けた検討に入る。... 特許の保護対象にソフトウエアなどの無形資産を追加。...

... 1月下旬から産業界、学界、法曹界弁理士でつくる長官の私的研究会で1年間かけて検討。... 11年の通常国会特許法改正案か新法を提出、12年の施行を目指す。

まだ特許庁のプレスリリースはないようだけど.
とりあえずここにKnuth御大の米特許庁に対するソフトウェア特許についての公開書簡(が読めるページへのリンク)を置いておきますね...

Along with many other computer scientists, I would like to ask you to reconsider the current policy of giving patents for computational processes. I find a considerable anxiety throughout the community of practicing computer scientists that decisions by the patent courts and the Patent and Trademark Office are making life much more difficult for programmers.

どうでもいいがNIKKEI NETは記事内容のコピーをJavaScriptで妨害しているようだが,HTMLソースを経由すれば普通にコピーできる.