入力オフセット電圧

オペアンプには入力オフセット電圧 Vio というものが存在して,本来 Vout = A(Vp - Vn) となるべきところが Vout = A(Vp - Vn + Vio) となることを知った.その典型的な値は各オペアンプのデータシートに書いてある.このため Vp と Vn を比べると制御が安定しているときでもヴァーチャル・ショートが成り立ってない.今までJFET入力のクワッド・オペアンプTL084CNを使っていたんだが,それをAD704に取り替えたらサクッと減った(データシートによれば5 mV → 30 μV).制御の誤差入力をモニターしてて0になってないのでおかしいおかしいと悩んでいたんだが,単にそのオフセット電圧が見えていただけのようだ.
しかし岡村,定本 オペアンプ回路の設計,CQ出版に載っていたオフセット電圧・電流を測る回路を試してみたら,オフセット電圧はともかくオフセット電流が測れなかった(一貫した計測値が出なかった
というかシングル・オペアンプに付いてる補償端子はそのオフセットを補償するためのものらしい? 今まで真面目に意識したことがなかった.位相補償のコンデンサを付ける端子とごっちゃになってた.今度試す.