防衛相が辞任したそうな

分からないのは,政治家ってのは言葉を選ぶのが仕事みたいなところが多分にある訳ですよね.口八丁とも言う.そしてそれで権力を得ている.選挙演説とか料亭での(?)会談とか,詳しくはよく知らんが... そういう局面を数限りなくこなして現在の地位を得てるんでしょ? 「ふん,奴らがそんなご大層なことをしてるなんて思いたくないね」という人もいるかもしれないが,しかし同業者大勢のなかから抜きん出るためにはやはりそういう能力が高くないと駄目なんじゃないかな.
それなのにどうして大学での講演会で「原爆はしょうがなかった」と(マスコミに要約され得るような)発言をしてしまったのか.「言質を取られる」ようなことは言わない訓練が身についてると思うんだけどなぁ... 講演ってことは話を練る余裕があったんだよね? うっかり言葉の選び方を間違えたとか*1ではなくて,「こういう発言をすると後でまずい」って意識がなかったんだろう.そして「俺というキャラクターを印象付けるためにはちょっと強い言い方をした方がいいんだ」みたいな思いの方が上回ってしまったんだろう.ずっと生きてるとやっぱ現状が当たり前でそれを維持するために意識を研ぎ澄ますようなことはどうでもよくなってしまうんですかね... ?
せっかく,日本の国防関係者50年の悲願「省への昇格」を果したときに居合わせたラッキーマンだったのにねぇ.

*1:「納入」とか言うべきところを「結納」と言い間違えた人を見たことがある(笑