オシロスコープのデジタル対アナログ, "DPO"

オシロスコープのアナログ対デジタルについて雑談をしていた.私は現代っ子としてただもうデジタルを推すのだが*1,先生によればアナログ・オシロでノイズの出方が波形のぼやけ方として直感的に見えるのがよいとのこと(サーボ回路でレーザー周波数のロックをかけた状況等で役立つ).
最近Tektronixが出しているデジタル・オシロの高機能版で「デジタル・フォスファ・オシロ (DPO)」なるものがあり,アナログ・オシロ同様の「ぼやけ」を見せてくれるのだが,まだ酷く高いらしい.確かにノイズや異常波形は単純なFourier変換機能とかでは分からないものであり,輝度の区別の導入により画面当たりの情報量を高めた上で人間がじっとにらむことが必要になる.DPOに需要があるのはうなずける.

全く関係ないが,信号Sの周波数が変更された時点でトリガをかける手抜き方法: 2チャンネルのデジタル・オシロで,片方にはSそのものを,もう片方にはSにローパス・フィルタとかを噛ませた信号S'をつなぐ.S'に対し「低周波数ではトリガがかかるが高周波数ではトリガがかからない」程度にトリガ電圧を設定し,Sを表示すればよい.さらに手の込んだ方法として,Sを,想定する周波数の局発信号と共にミキサに入れて,ローパスを噛ませることもできると思う(←いわゆるヘテロダイン検波そのもののようだ).

*1:正確にはストレージ機能が決め手だ.計算機プログラミングにおけるデバッガの感覚が通用する/しないの区別と言えよう.