今日の学校&日報

以前,我々は卒研で銅チューブを巻いたコイルで磁気トラップを製作した.コイルには200 A程度を流して電磁石とするが,銅の抵抗で発熱するのでチューブ内に冷却水を流す,という筋書きだった.しかし実際に運転してみたら,水道水を引き回してコイルに流したら水圧不足が流量不足を招き,加熱してしまったので片方のコイルの電流を150 Aに制限することになった.現在までそうして使っている.しかし水道水圧を10倍(だっけ?)近くまで加圧するポンプの一種と,その水圧に耐えるホースや継ぎ手等が一通り納品されたので,高い水圧でじゃんじゃん冷却水を流す準備が始まった.
そこで今日は加圧ポンプの小屋を適当に設計することになった.これは極めてうるさいらしいので屋外に置いてホースで実験室と水をやり取りするのだが,雨ざらしで動くものではないので雨避けの小屋が要るのだ.角柱を組んでプラ段*1で壁と天井を作る.ここで「雨が入らず,(防音材も敷き詰めるけど)音が逃げないように,なおかつ熱が篭らないために風が通るように,またホースが2本出入りできるように」という注文を満たすために頭をひねった.
... つまり結局 大した仕事はしていない.今週はレーザーの調整のせいでメインの実験系が運転されなかったので,先週とは打って変わって(私は)ゆったりペースの1週間だった(それならそれで急いでやることは本来たくさんあるはずなんだが,まぁまぁ).

*1:いわゆる段ボールは誰もが知ってると思うが,あれの材質をそのままプラスチックに置き換えたような板材.プラスチック段ボールの意.この「ボール」ってのは「ボール紙」の略で,それは「ボード」の転嫁らしいので,おかしな言葉だが.