主要Lisp方言における動的スコープ

サークルの先輩から「なんかどのLispも動的スコープだと思っている人が多くない?」と指摘を受ける.
ELispは最初から動的スコープ.
Schemeは静的スコープで有名である.動的スコープの実現はライブラリによる方針を取っている.SRFIに(割と歴史の古い)fluid-letが提案されたものの取り消され,現在 "parameter" 系が標準になっているらしい.マルチスレッドとの相性が肝のようだ.

Common Lispも基本は静的スコープだが,動的スコープも仕様に組み込まれている.defparameter等のオペレータで定義した変数は動的スコープになる(special variable, dynamic variable)し,ローカル変数はdynamic-extentとしてdeclareすれば動的スコープに変更できる.

しかし「トップレベルで静的スコープの変数を作るにはどうするの?」これが分からない.できないんじゃね?