回転

大学4年にもなってアレだけど,感動したので書いておく.「点 P(x, y) を原点中心に反時計回りにθだけ回転させると点 Q(x', y') に来た」とき,これらの座標の関係は
x' = cosθ x - sinθ y
y' = sinθ x + cosθ y
であって
x' = cosθ x + sinθ y
y' = -sinθ x + cosθ y
でも
x' = sinθ x + cosθ y
y' = cosθ x - sinθ y
でも(以下略)でもない.やっぱりこれらが昔から覚えられなくて困ってた.とりあえず

θ=0 で cosθ=1 なので x' の式には cosθ x が, y' の式には cosθ y が入り,次に絵を描くとx軸上の点はちょっと回したとき大まかに言って左上に動くので x' には -sinθ y が, y' には sinθ y が入る

と覚えてたのだが,どうにもかっこ悪い.
そこでこうだ!

極座標ではPの座標は
x = r cosφ
y = r sinφ
と置けるが,このときQについては
x' = r cos(φ+θ) = r (cosφcosθ - sinφsinθ) = x cosθ - y sinθ
y' = r sin(φ+θ) = r (sinφcosθ + cosφsinθ) = y cosθ + x sinθ

すばらしい.もう二度と忘れることはあるまい.何気なく開いた Foley, van Dam, Feiner および Hughes, コンピュータグラフィックス 理論と実践,オーム社 のおかげ. ...と抜け抜けと貰い物について書いているが,内心は...