グループセミナーのネタを準備してない件について

だってさぁ,「光物性」って単語が

一次元モット絶縁体の光応答に対するフォノンの効果について数値計算によって調べています。

新奇磁性物質・磁性ナノ構造物質のスピンに依存した電子状態を直接観測するということを主にやっています。

主にSPring-8で放射光を使って磁性体の研究をしています。

という内容を意味するって想像付くか? (↑メンバーの方々の自己紹介メールより引用.)所属研究室のwebサイトとかも見て回ったんだけど,どこも「主語が『光』じゃない」んだよね(別に文句をつける訳ではない).私が想像していたのは,物工で身近な五神研とか宮野研に近い内容なんだが...

分光つながりで,例の "Bragg Spectroscopy" 論文を読んでいくか? でもこれはまだ読んでないし一人では読めそうにないし,かと言って相棒の発表ネタについて相棒の発表より先に先生に時間取っていただいてあれこれ尋ねるってのも感じ悪いよね... まぁ現実解としては,固体でなく気体だがそれを補って余りあるくらいメジャーな(?)BEC初実現の3論文(95年)を紹介しようか.でも思いっきり別分野... (「原子・分子」というグループが別にある).格子を組んだ固体の分光と希薄な気体の分光って全然違うからなぁ.

  • Anderson, Ensher, Matthews, Wieman, and Cornell, Observation of Bose-Einstein Condensation in a Dilute Atomic Vapor, Science 269, 198--
  • Bradley, Sackett, Tollett, and Hulet, Evidence of Bose-Einstein Condensation in an Atomic Gas with Attractive Interactions, PRL 75, 1687--
  • Davis, Mewes, Andrews, van Druten, Durfee, Kurn, and Ketterle, Bose-Einstein Condensation in a Gas of Sodium Atoms, PRL 75, 3969--

固体の中で格子を組んでいないものは電子,そこでCooper pairingの一般化 "BCS-BEC crossover" ネタ? しかしこっちは光と関係ない罠.