セミナー内容

私の指導役のKさんと上妻グループの竹内さんは,共に高橋研@京大 の博士課程を出ていたようだ(考えてみればそこまでのことを直接 尋ねたことがなかったな).

なんかよく聞いてなかったし覚えてもいないが(ぉぃ),Yb原子の常磁性Farady回転を調べ,それを基にスピンの量子非破壊測定 (spin QND measurement; QND: Quantum Non-Demolition) を行ったという話... かな? なんか原子の永久電気双極子モーメント (permanent EDM; EDM: Electric Dipole Moment) の存在検出がどうのという話があったが,関連が分からん.それが検出されると,hepな実験に依らずに時間対称性の破れが示せたことになるので素論的にすごいらしいんだが...

清水先生は今はどういう肩書きなんだ? かつて物工や電通大の教授だったが(井上先生の卒研が清水研だった)大学の先生はもう定年でやってない.山本先生のCRESTの「研究課題」のうち一つの代表者だけ務めてらっしゃるのか.今の根城はNTT基礎研らしい.現在 製作中の,光トラップによる計算機のプロトタイプの紹介だった.

  • 目標は,古典計算機の代替としての量子計算機(Shorのアルゴリズムとかは実行できない; 集積度のアップが目標)
  • 光子では「計算機」の構築は厳しい(伝送向き)
  • イオンや双極子では静電ポテンシャルがすさまじくなって集積できない
  • よって光格子に原子をトラップしてqubitとするのがよい
  • 2種の原子をトラップし,片方に状態を表現させ,もう片方をユニタリ変換を媒介させる
  • 実現はまだ夢だが,媒介はできれば光子に変えたい

多少違うが,Innsbruck大学のチームが先んじているらしい.