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午後に赤松さん@東工大上妻研のトークがあったので,土井研での実験を終えて慌てて駆けつけた(それでも30分遅刻).原子冷却と関係ない訳ではないが非線形光学とか量子光学寄りのネタ(実際,古澤先生の名前が挙がったし).

ポンプ光とのカップリングによって特定波長のプローブ光の吸収率が減る現象.トークの内容はちょうどWikipediaの "stopped light" の辺りだったな.赤松さんはそっち方面の実験をこれまでやってきたのだとか.プローブ光を固体中のスピンのコヒーレンスとして固定できるそうな(数十ns程度).
DRAMのリフレッシュ時間は0.1 s弱,EDSACの水銀遅延線メモリでは1 ms程度だったらしい*1.最近のCPUがns程度で演算を行うことを考えれば保持時間は絶望的に短くはないように思える.もちろん現状ではメモリとしての実用性ほぼゼロなんだが...

*1:ランダムアクセスでなくシーケンシャルアクセスだが. 参考: http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/edsac.html