卒論発表会の総括

もうちょっと情報量のあるタイトルにならんものか.各分野の知識体系を踏まえた上で,その中で研究の位置付けをしようとするタイトルと,門外漢(同じ「物理」でも専門が違えば外国語)に自分の分野の方向性から語り起こすためのタイトルは違うよね.「住所 vs. 方角」とでも言うかな?
まぁそれは好みの問題ってことでいいんだが,「大きく一般論でタイトルをつけておきながら,中身はその一部についてちょっとした分析/実験をやってみた」というのはさすがに不信感を禁じ得ない.「誠実さ」って重要だよね*1? そもそも現実は,教務課風に言えば「研究手法実習(通年; 担当:各教官)」なんだからさ(笑),妙に焦って色目を使う必要はないだろ.
全体的に「卒論発表会」であって「卒研発表会」ではなかったな.発せられた言葉の量の割には「どんな研究生活を送ったのか」はあまり見えなかったように思える.まぁそんなもんかもしれないし,私の基礎知識不足も大きいけどね.ただ,どうせ卒論に論文としての価値は期待できないんだから,もう少し顔の見えるものだと面白かった.もちろん「透けて見えた」ってのはあるけど...
20分という時間制限はどうだったかな? 慌しかったものも,そんなに要らなかったものも.また個人の好みが出てしまうが,(卒論本体は無理にしても)レジュメ配布を義務化して「ここの詳細は図3参照」がいいんじゃないのかな? 手数が多い(「だけ」の?)内容にはあまり魅力を感じなかったという理由もある.

*1:Honesty is such a lonely word. Everyone is so untrue.