Green関数法
Green関数法やSturm-Liouville型境界値問題についての短い簡単な入門書である 松浦,小泉及び吉田,物理・工学のためのグリーン関数入門,東海大学出版会 をほぼ読み終えた.証明を大量に省いてある*1とは言え,やはり全体像をつかむにはこういう本はありがたい.議論の展開にツッコミどころがないではなかったがとりあえずスルー.いくつも載っている平易な計算例がうれしい.この本でなくとも物理数学では特定トピックに絞った薄い本がちょこちょこ出版されているので,適当なものをうまく図書館で探せば色々役に立つことが多い.
読んでいるとき,頻繁に「この位の内容,できる人なら1, 2年のうちに終らせてるんだろーな」という邪念が頭をよぎった.まぁ私が「今になって読んでいる」ことは確かにそれ程喜ばしいことではないにせよ,「今になって読んでいる」ことは小さい一歩であるので,自分をほめてあげたいと思いますby有森(ぉ) これで静電荷の電磁気学もばっちりですNE!
繰り返すがこれは簡単な本で証明が大量に省かれていた.そこで次はその飛躍を埋めたり,同じ内容でもより詳細な扱いをしている本を当たったりしよう.今村本がいいのかな? 知識が増えれば,新たに勉強すべき内容もはっきり見えてくる.こうしてスパイラル方式で勉強していくのは悪い方法ではないと思う.まぁ今までサボってきたおかげで他にtaskが山積みであり,次にこのトピックに戻ってくるのはかなり先になりそうだが... orz
どうでもいい話:Liouvilleはフランス人だが,正しい発音は「リゥヴィル」でいいんだろうか? 例えばWeylが「ヴェイユ」なのであれば,「リゥヴィユ」なのではないのか? 私はフランス語に全く無知だ.それはともかくLiouville殿について→ http://www-groups.dcs.st-and.ac.uk/~history/Mathematicians/Liouville.html
追記:
http://www-groups.dcs.st-and.ac.uk/~history/Mathematicians/Weyl.html Weyl(ワイル)殿について
http://www-groups.dcs.st-and.ac.uk/~history/Mathematicians/Weil.html Weil(ヴェイユ)殿について
だからフランス語は分からないって言っただろう!!! つーかWeylはドイツ人だ! でもドイツ人名にはちょっと見えない!
以下,目次.