GC

ドラゴンブック (Compilers ---Principles, Techniques, and Tools) にはGCに関わる話題はほとんど載ってなかった.代わりにFortranのCOMMONとEQUIVALENCE*1の実装方法に1節が割かれている.イラネ.今夏に出るはずだった asin:0321131436:title の出版はまだかまだかまだか.
その点,タイガーブック (Modern Compiler Implementation in {ML/Java/C}) (の "Basic Techniques" ではないやつ)ではAdvanced Topicsのうち1章丸々をGCの実装にあてている.Modernを冠するだけのことはある.読んでみたい... また相談員部屋から借りるか.でもなーんかこの本って読み辛い気がして好きになれないのよね.授業の参考書として使うにはいいかもしれないけど,一人で自習教材にするには向いてない.つーわけでAho先生Lam先生Sethi先生Ullman先生早く21世紀<s>少年</s>ドラゴンブック書いて書いて書いて(ぉ
世の中にはGCそのものをトピックに書かれた本もある.今後少なくとも20年位はアカデミアと産業界においてホットな研究対象であり続けるだろう.最近は単なるGCでなくVM上に載せることが多いので,そっちとの関連も目が離せない.というわけで生協書籍部で私の忠告に反して How To Solve It: Modern Heuristics の値札を見てしまった(そしてそれゆえカウンターに持って行けなくなってしまった)地下行きのM君は代わりに Garbage Collection: algorithms for automatic dynamic memory management を買うこと.
現在,GCの(おもちゃレベルの)シミュレータを書けないものかというアイディアがある.詳細はとりあえずmalloc/freeのシミュレータ*2を書いてから考えよう.それだって私にとっては決して楽ではない.
ちなみに私は可能な限りAmazonにはリンクを貼りません.Amazonって好きじゃないんで.それに私一人が支持しなくたって十分儲けてるでしょ...
戯れにGoogle日本で "garbage collection" でググると2番目くらいに... 駄目杉

*1:よく知らないがプログラム内で一気にアロケートしてグローバルにアクセスできるメモリ領域の関連らしい.

*2:ランダムにmallocまたはfreeが呼ばれ,リストに登録された使用中メモリ領域によってヒープ領域が断片化してゆくさまを描く悲壮感溢れる叙事詩(謎