ちょっと分かった

今日になってやっとFeshbach共鳴の基礎が見えてきた気がする.例えば量子化学シミュレーションで何を計算すれば(我々は今のところそれはしないけど)実験家の欲しい性質が得られるのか分かってきた.
しかしそこで分かりやすく自分の理解したところを説明しようと思うと,分かってなかった頃に「こんなもん見せられたって意味分かんねーよ」と思っていたような類の図や数式しか書けない... うむむ.必要な情報の大部分は既に与えられていたのね.
しかし結局,個々の原子が分子に近づいて行く際の,スピンの合成等を取り入れたHamiltonianが飲み込めてない点が,前々から今に至るまで障害となっているのだった.しかし核間距離Rに応じて良い量子数の集合が変化するというのは,... Hamiltonianの各項の係数がパラメタとしてRを含むが,その具体的な関数形は個々の場合で異なるのであらわに書く意味がないってことなんだろうけど,すごく理解の妨げになる.だって普通,Hamiltonianは系の状態の変化を駆動するものではあっても,(外場ならともかく)自分自身が気軽に変化するものではないはずじゃん? モデル・ポテンシャルみたいに適当な覚えやすい関数で書いてくれないもんかね.