ガレージでのハック
つまり、生物学・遺伝子工学は
- 楽しみながらあれこれ試す風習がない
- その基盤が未だない
- ITみたいに、「思い立ったときに何処でも誰でも試行錯誤」ができない。
- 試行錯誤の1サイクルが長い
- 遺伝子組み替えて一晩、培養して一晩…
- 1年研究してても、方向転換は1,2回まで
- 扱う対象が生命であるため、おもしろがってハックすると倫理的にいろいろ言われる
- 操作とその効果がすぐ目に見えない。
- 視覚化それ自体が研究テーマになるくらい
いやー,この気持ち分かる.自宅で休日にOCaml処理系に新しい型推論を入れるというのは優秀な人なら無理ではなさそうだけど(最近はPOPLの論文もwebで見られるし),量子力学の実験では,例えばちょっとしたスピン操作も設備の揃った大学でないと全く不可能だもん.これでも私の選んだ分野は(実験)物理の中でも重厚長大さが少ない方だと思うんだけどな.
わが国の戦後の偉人達が「紙とペンがあればできる」と理論物理に向かったという話もありますよね.でも私にはその頭はないんだよなぁ.
Palo AltoにあるHewlett-Packard創業時の社屋と現在の本社社屋(ウィキメディア・コモンズ)