Laguerre-Gaussian mode

ちなみに上のページに出てくるLaguerre-Gaussian modeのレーザーというのは，ドリルのようにねじれる方向に角運動量を持つレーザーで，浴びせた原子集団に角運動量を与えて回転させることができる．例えば量子渦を作る実験：

• http://jp.arxiv.org/abs/0709.0012v2 Ryu, Andersen, Clade, Natarajan, Helmerson, and Phillips, Observation of persistent flow of a Bose-Einstein condensate in a toroidal trap

FIG. 1の(c)のようなBECにL-G beamを浴びせると(d)のように量子渦ができる．穴を空けただけじゃないよ．L-G beamの直径はBECの数倍*1．なおトラップ形状のせいで最初の(b)で空いていた穴はトラップから解放した後の(c)で既に拡散で埋められている．FIG. 5は量子渦2個が入ったBECの写真．（さらに言えばこの実験は超流動Heでよく見るpersistent currentのために穴がいつまでも消えないことが主題なのだが，詳細は略）
L-G beamについてはまだ私も勉強中で，技術的なことはほとんど知らない（つーかレーザーのモードについてほとんど知らない）．

• http://jp.arxiv.org/abs/physics/0410021 Pampaloni and Enderlein, Gaussian, Hermite-Gaussian, and Laguerre-Gaussian beams: A primer

*1:http://jp.arxiv.org/abs/quant-ph/0607171 Andersen, Ryu, Clade, Natarajan, Vaziri, Helmerson, and Phillips, Quantized Rotation of Atoms From Photons with Orbital Angular Momentum, PRL 97, 170406 (2006) が本当は初めてL-G beamでBECの量子渦を作った論文みたいで，実験系の条件にはこちらが詳しい．でも諸々を考慮してこの次に当たる上の論文に言及してみた．