Mathematicaのノートブック

何が戸惑うって,ノートブックを開くたびに評価しないといけない点だ.
Mathematicaではプログラムは「ノートブック」と呼ばれるファイルに書く.単なるソースファイルと違い,それなりにきれいに書式がつくのに加え,計算結果もそのままその「ノートブック」に書き込まれる.そしてそれは普通に保存でき,次回の起動時に(当然ながら)読み込めるのだが... 前回のノートブックを読み込むと打ち込んだ数式やプログラムが表示されるし,その計算結果も表示されるのだが,例えばいくつかの関数を定義していたとしても,開いただけでは「さて昨日の続き...」でそれらの関数を使うことはできない.開いたらそのたびに以前に入力した関数にカーソルを合わせてShift + Enterを叩かないとならないのだ.開いたノートブックに表示されている数式,プログラムと計算結果は「書いてあるだけ」なのだ.
確かにメニューには「ノートブック内の数式を全部一括計算」みたいなコマンドがあるんだけど,ノートブックには毎回使う関数定義だけでなく時間のかかる計算とかグラフ描画コマンドも書いてある訳で,一括コマンドは使う気になれない.
つまり定義と計算は扱いを分けてくれないかな,定義はそのまま持ち越してくれないな... と.根本的なセマンティクスに響きそうなのであまり偉そうに口出しできないけどさ.
ファイルを分けるようなめんどっちい解決策は却下.