多元環(代数)でない環

結局,多元環(代数)でない環ってやっぱZが代表かな... 非可換なのだと2×2整数行列の環 M(Z, 2) か.なんかつまらん.
これでどうだ: 1と非可換な元はないのでp, qがないといけない.R = Z + Zp + Zq として p*p = p*q = p, q*p = q*q = q なる積を考え,分配律を満たすようにする.つまりZ^3に (a,b,c) * (d,e,f) = (ad, ae+bd+be+bf, af+cd+ce+cf) なる積を入れるということ.
追記: 線形表現(?)すると以下の通り:
p=\left(\begin{matrix} 1 & 1 \\ 0 & 0 \end{matrix}\right), q=\left(\begin{matrix} 0 & 0 \\ 1 & 1 \end{matrix}\right)
まぁ M(Z, 2) から1次元減っただけね.一応「最小」の非可換環を一つだけど.
てか,「scalar倍」ってのは体Kでなく環Sについて S×R → R のこともそう呼ぶ場合があるらしい.すると1の存在と分配律から n(r*s) = (nr)*s = r*(ns) は常に成り立つじゃん.意味のない問だったか.この辺ややこしい.
何をしてるのかと言うと,例えば体の公理は8つかそこらあったと思うが,してみれば単純計算で体「以下」の数学的構造として2^8=256種類が考えられる*1.そのうちいくつかの例を探しているのだ.以前から少しずつ.まぁ Wikipedia:"Algebraic structure" とか Wikipedia:"Magma (algebra)" のおかげで不毛な遊びだという自覚はある.

*1:積が入ってなければ分配律どころじゃなかったりして,本当はもっと少ないはず.