今日も卒論発表会

そして今日も遅刻... くそー.まぁ全日程に完全に付き合えるって人も少数派だろうけど,古澤研と樽茶研を聞き逃したのは痛かった.
どうでもいいが同級生の発表を聞く人が少ない.まぁ直前の追い込みのほうが重要,というのはいかにもありそうな話だ.私もそうなりそう...

Hwang研その3

ヘテロ構造の成長においてきれいな界面を作る」みたいな? 酸素の影響がどうとか.途中からだったのでイマイチ分からなかった.
発表は英語だった.質疑はチャンポンだった(笑).十倉先生や尾鍋先生の英語が聞けたのが収穫(ぇ).

伴野研?

カーボンナノチューブによる電場増強」尖った微小電極として扱うと電場を強力に増強できる.アーク放電ではなく水中でチューブを育てるところからやった.Raman散乱プロファイルの分析が主か? 看板に偽りアリのような...

土井研その1

「バルクとしてのソフトマターが示す摩擦」摩擦ってのは実は界面だけの現象ではない(ゴムの厚みを変えると摩擦係数が変わる)という話.土井研にお邪魔したときに聞いたことがあった.滑ってるゴムが油膜を超えてガラスの表面に接触する部分は常に揺れ動いているのだが,その揺れ動きっぷりにはバルクの上のほうも効いてくる(縦方向にバネ運動)ということらしい.

土井研その2

「粘着剤の引き剥がし過程における空洞の成長」カメラで撮る,撮る,撮る.粘着剤ってのは接着剤(固化する)ではなく,ゴムのように粘る物質だ.ねちゃ〜っと糸を引くようなやつ.糸を引く前段階として,まずべったりくっついている中に空洞が生まれる.架橋度の違いによって空洞の成長に違いが出るらしい.

土井研その3

「高分子液滴の蒸発過程」この人の顔は覚えてた.冬に三角巾で腕を釣ってたがもう全快したようだ(関係ねぇ).きれいなお椀(を伏せた)形を保ったまま蒸発させたいが,液滴内での2種類の動きのバランスに着目する必要がある.蒸発に伴う外向きの流れと,逆向きの流れ.循環があるらしい.
土井先生はソフトマター統計力学モデルでIBM賞を受けた先生だが,土井研としては今は完全にレオロジー(現象論)なのだな.

伊藤(耕)研その1

導電性高分子のナノワイヤとしての物性」具体的には一次元白金錯体.溶液を乾燥させたら凝集しちゃったり,薄膜成長の副産物でうまいことできた棒状結晶は絶縁体だったり(ぉぃ),どうもうまく行かなかったようだ.粉末で計測してた.代わりに棒状結晶ができた過程に着目したり(基板に残留した水が核になった?).
テーマスイッチはうまくやればむしろアピールになるよな.うまくやりたい.

伊藤研その2

「白金コロイドの凝集によるSNP検出」これはけっこう驚いた.15塩基程度のDNA(の片割れ)を白金コロイドに生やしまくったやつは分散しっ放しで赤色を呈するのだが,これに相補鎖を混ぜると凝集して見た目にも色が変わる.でもってSNPがあると凝集しないらしい.X線散乱で粒子間距離を求めたらほぼ鎖長*2だったので,どうも鎖の移動度が落ちたせいで凝集したらしいが? 謎は完全解明はされなかった.「扱ったやつって人の遺伝子の乗ってるDNAとはずいぶん長さが違うけど,そのへんの実用性はどうよ」という質問が飛んだが,明確な答はなかった.

伊藤研その3

「側鎖のコイル-グロビュール転移」伊藤研お得意の,側鎖が輪っか状にはまっててスライドする高分子において,側鎖の数と雰囲気とが,どういう状態につながるか,どう変えたらどういう相転移が起きるか.
「卒研は実験」という物工ルールにも関わらず実験ゼロで理論onlyだったがこれはアリなのか? 強く主張すれば通るのだろうか? まぁ私は実験をがんばりたいから関係ないが.