描きたい絵を描かせてくれないキャンバス

Virtual Reality班の計数2年の人が「絵を描こうとしても画板が動いて意図してない別の絵を描いてしまうシステム」をアツく提案していてすばらしく感銘を受けた.ペンの動きを高速に読み取って,描かせたい線画との差分で画板を動かしてやれば,人間の腕の動きに関わらずシステム側の意図した絵が描ける*1
私は最初は計算機を使ってディスプレイかHMD上に「描く」話だと思っていたのだが,そうではなく「あくまで紙の上に描かせたい」のだそうな.ちなみにコンセプトは,その彼曰く「人間の認知のフィードバックに未曾有の体験をさせてやりたい」.すばらしい発想だ.
普通に考えて画板を動かすアクチュエータが応答速度,サイズの両面でネックになるのだが,どうにかその壁を乗り越えて実現に向けてがんばって欲しいものだ.もちろん,現在の想定そのままである必要はない.

*1:なおこれは大雑把な説明で,彼自身は細部のあれこれの困難を自覚していた