赤本

  • Mumford, The Red Book of Varieties and Schemes, LNM 1358, Springer

Lecture Notes in Mathematicsなので電子化されているとid:elb_physくんに教えてもらったので,早速 落としてみた.PCのHDDは私の脳の延長だから,これで9割方は理解したも同然ですね! (←自虐) てーか紙にしないとどうせ読めないぽ... いや紙になってれば読むかと言えばそうではないが(ぉぃ
私が(部分的に)読んだことのある代数幾何方面の本は,以下の通り:

リードは,どんなことが書いてあるかは最後まで把握済みで,そのうち半分を理解した.というか入門的内容を万遍なく拾った本なので,いかに膨大な広がりを持つ代数幾何といえどもさすがに他の本とかぶる内容が多い(でもこれはこれでよい).
石田は夏の終わりに読み始めたばかりで,1/3ほど目を通しただけ.スキーム理論に絞った入門書で,定義がしだいに拡大されていくのが親切でもあり読みづらくもある.
コックス他その1は教養1年の頃に読み始め, id:flappphys:20050125#p1 に買ってしまった.何が書いてあるかは9割方把握し,そのうち1/4を理解した.スキームのスの字も出てこないし,係数は体のみだが,Grobner基底を中心とした構成的方法について詳しく書いてある.
コックス他その2はまだ目も通していないが,応用事例が多い.その1と多少かぶってることを,喜んでいいのやら?
他に上野とか上野とか川又とか松村とかHartshornとかBecker and Weispfenningとかグロたんとか数限りないのだが,まぁ数学できる人はがんばってくださいね,みたいな.
私は今のところ自分のキャリアにスキームをきちんと使った代数幾何を生かす方法が思いつかないので,難しい本には手を付けないだろう(付け「られ」ない?).