PSにおける日本語

今度いつかPSにおける日本語の使い方メモをまとめたいものだ... そりゃ今どきならPDFなんだろうけど,PDFは(一応)バイナリファイルなので扱い辛いじゃん?
日本語化a2psとか日本語化dvips(k)の使っている手法composite fontはobsoleteで,今ではCID-keyed fontというのがオサレかつ楽なやり方である.エンコーディング変換テーブルそのものは全ての(新しめの)PS処理系やAcrobatに付属してるので,エンコーディング名さえ書いておけばよい.
しかしUnicodeのスーパーセット*1を定義できるってのは巨大電子文書会社だけのことはあるよなぁ.フリーソフトウェア界では決して太刀打ちできそうにない.リソースの注ぎ込み方からして.いや,昔はUnix互換OSを作るってのもそう思われていた訳で,信念を持ったハッカーが挑めばできることなんだろうか? でも話が計算機に留まらなくなるからやっぱ無理だよねぇ.
サンプル(プログラムから出力するときとかに使うと便利)

%!PS-Adobe-2.0 % おまじない... 本当は "DCS" ってのを書いた方がよい
/Ryumin-Light-UniJIS-UTF8-H findfont
0020 scalefont
setfont % 日本語用フォント(エンコーディングはUTF-8)を決定
100 100 moveto % ペン先を移動
<E9 87 8E E7 94 B0 E9 96 8B> show % ブラケット内はUTF-8で「野田開」
/Times-Roman findfont
0020 scalefont
setfont % 欧文用フォントを決定
190 100 moveto
(is My Name) show % 印字されるのは括弧内
showpage % ページの内容は以上なので描画開始,と
%%EOF

CID-keyed fontはGhostScriptでも(ちょっと遅くなるけど)普通にサポートされている.

*1:高島屋の「高」とか森鴎外の「鴎」が使える.