錯覚展@駒場

教養学部の美術博物館でやってる錯覚展をとうとう見に行ってきた.まぁ閉館時刻も近かったし,こぢんまりした展示なので20分くらいで一回りしただけだが.

確かに面白かった.単なる同心円に配列された模様が螺旋に見えたり,長方形で構成された絵なのに滑らかに盛りあがってるように見えたり.「えーこの輪っか動いてるでしょ?」と錯視と分かっていつつ,つい呟いてしまった.
しかしどうにも現象論的に思えて,研究対象としては興味は抱けなかったな.脳というブラックボックスを正攻法で解明するにはまだ数十年かかりそうだけれど,視点を工夫すれば箱の中身をすき間から覗けるかもしれない... そういうアプローチな訳だ.で,それが成功してるのかと言えば,いまいち現象の列挙に留まっている気がする.だからこそさらなる資源の投資を! という反論も考えられるが,やはり要素技術の成熟を待つよりないんじゃないのかな.