メモ持ち込み可な試験

これはよい制度だと思う.
例えばA4裏表を「十分に活用」と言えるだけのメモを準備できる学生なら,例えそのメモを突然無くしても試験の点数に大した影響はないだろう.教官は「試験を受ける前に必要とされている知識を判断し,重要な点とそれらを結ぶ論理の流れを整理し,今頭に入れなくてもよい枝葉末節を同定せよ(それをメモに書け)」と言っているわけだが,それがきちんとできる学生が慌てふためくような問を出すことはない(と思う/といいな).
また,1学期の授業では,ある分野の上っ面をなでるのが精一杯ということはよくある.そして,それでは丸暗記のよほど得意な学生でもなければ頭の中に意味のある世界をきちんと構築できないこともある.そういう場合でも「(今は)全部頭に叩き込まなくてもいいよ」というメッセージが与えられていれば,無意味に焦る必要もなくなる.あ,この効果は学期始めに予告してもらわないとだめか... *1
さて固体物理辺りが持ち込み可になってくれてたらよかったんだが... この土日,けっこう時間を使ったのにイマイチ自信が持てない.

*1:つーか試験ってのは,その科目が要求する知識/技能を身につけたかどうかを計るものなんだから,学期始めに具体的に「これこれこういう問を期末試験に出すんだけど,それらが解けるようになってもらうことがこの科目の目的」みたいに予告するのはおかしいことじゃない,むしろどんどんやるべきと思うんだよな.