はてしない物語

今は和訳は文庫本でも出ているが,豪華本の方がだんぜんオススメ.これは「本」という形も含めた芸術品なのだ.ガチガチの合理主義者でpro-ITな私が言うのだから間違いない.たった3k円,しかも何度でも読めるので時間当たり単価は0円に収束する(笑).小学生の頃「あかがね色の絹」の表紙の美しい本を買ってもらえた私は幸せだ.
ていうか上に一節を引いたことでも分かるように,一昨年に渋谷駅前の紀伊之國屋書店で原書を見つけてつい買ってしまった*1.岩波の豪華本は十分完成されているが,やはりオリジナルの魅力は抗い難い.
ちなみに同様に「物語の物語」と呼べる 中島敦狐憑 はあっと言う間に「果て」を迎えてしまう物語だが,それゆえ(?)はるかに短いし,青空文庫で気軽に読める.
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card618.html 図書カード:狐憑

電磁気...

*1:普段から衝動買いばかりしているわけではありませぬぞ.どちらかと言えば節約家.