Galois理論

そこに至る基礎知識(線形代数とか)がぜんぜんあやふやなのを承知の上で手を出してみる.生協のシュプリンガー・フェアラーク東京フェア*1で目にした ロットマン,ガロア理論,シュプリンガー・フェアラーク東京駒場図書館に置いてあったので(昨日,USBケーブルが回収できなかった腹いせに)借りてみた.類書のうち一番簡単そうだったから.
ちなみに訳がちょっと不安.第2章冒頭でいきなり先制攻撃:「体と多項式を含む代数系が1をもつ可換環である.」おい.原文は "A commutative ring with unity is the algebraic system including fields and polynomials." 辺りかと想像.体と多項式を(集合として?)含めば1をもつ可換環と呼べる,とでも言いたげな訳だ.「1をもつ可換環は体や多項式を含む代数系である.」が順当なところだろう.他にはまだ特に不思議さん(ぉ)な訳には出くわしてはいないけど.
以前 id:flappphys:20041110#p3 辺りで触れていたRischの積分アルゴリズム等,方程式の代数的解法を論じる上で体の拡大やGalois群の知識は必要不可欠らしいので,まぁきちんと勉強してる人には及ばないながらもあれこれ探ってみるつもりなのだ.え,Lebesgue積分はどうしたのかって? 重要な定理の一覧くらいは頭に入りましたよええ.
なお「Galois理論くらいなら物理の人でも知ってて当然でしょ?」とは数学科Tさんの弁だが,いやそれはどうかと...

電磁気! 電磁気! 電磁気!

*1:Springer Verlagフェアではない.和書のみ.