エンドミルを折った

フライス盤で銅を削ってたらφ5のエンドミルを折ってしまった... さすがに深さ10 mmを一気に削っていくのは無理があったか.無理があるとは思ってたけど,なんかKbさんはそれで済ませたらしかったのでやっちゃったんだよな... ハンドルを回してワークを送ろうとすると,間欠的にワークが進んで一気にジョリジョリっと縦長の切粉を出しながら削れるときと,エンドミルは回ってるのに削れないときが交互するようになって,そこで限界を感じて深さを浅くしておけばよかったものをその調子で続けた挙句,「回ってるのにまた削れない,もっと...」とハンドルに力を込めた瞬間にポキッとあっけなく折れた.(派手に折れて怪我とかワークに傷を付ける事態にならなくてよかった.)
エンドミルってのはこういうやつ:

これから先の人生を,「自分はエンドミルを折ったことのある人間だ」という十字架を背負って生きていかねばならないとは,何とも重い代償であることよ.この咎の重みを,しかし破局の一瞬前まで自分はあまりに軽んじていたのだ... 内心では「自分の前に使っていた人たちによる金属疲労が溜まっていたのを,たまたま自分が,本来なら問題ない範囲の使い方で引き金を引いただけなんじゃないか?」と逃げに走ってしまう自分がこれまた嫌だ.