黒船キター

Harvard卒*1の留学生H氏は何とも日本語に堪能な人であった.第一声が「B. H. ト申シマス,ヨロシクオ願イシマス」 日本語上手いですね,と言うと「イエ,マダマダデス」と来た.すっかり調子の狂う日本勢.壁の工具棚のラベルは「懐中電灯」とかでもなければ大体読めるようだった.誰よ「予定表の曜日が読めないんじゃ?」とか言ったのは... 8月末まで駒込のウィークリー・マンションに一人暮らしらしいが,このまま普通に永住できるレベルに思える.既に2年前(だっけ?)岡山に2か月ホームステイに来ているらしい.宮崎アニメをきっかけに日本語を学び始めたとか(学び始めて3年らしい... すげぇ学習曲線
アメリカからの留学生さんを迎えたとあって,グループ・ミーティングは英語で行われた.初回ということもあり演者の皆様,けっこう苦しそう.特に東工大4年のD君は「量子力学における一般化測定の例としてのC-NOTゲート」についてチュートリアル発表(先月の続き)をしたのだが,正に「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した!」 さて次に自分に発表の番が回ってくるのが怖い... (ちょっと難しい話になると言葉が出てこないんだよな
即物的なことを言えば,どう考えても,我々日本人サイドが拙い英語を脂汗流しながらひねくり出すより,彼に日本語の術語をいくつか教えて残りの会話を日本語でやる方が楽に思える.まぁ異文化交流だと思って英語であれこれ話してみましたけどね... 各グループの進捗発表が主であるミーティングでは,各グループが何を目指しており,スライドに出ているグラフがどういう流れに位置づけられるのか,演者と質問者が何に悩んでいるのか,... 等は新人一人ではそうそう読み取れるものではないので,そういう点について解説をちょこちょこ付けてあげようとしてみたい気持ちになった雰囲気.(私も他グループについては表層的な理解しかしてないんだけど,ないよりマシ程度で)

*1:アメリカは入学の時期が日本と違うので,ちょうどHarvardを卒業したばかりで,秋からStanfordの大学院1年生になるらしい.