日報

一応,眠い目をこすって10時過ぎに登校し,先生に昨晩の顛末を報告.あれこれ悩む.
しかし! 数人集まってあれこれやっていたところ,衝撃の事実が発覚.IGBTモジュールの "+/-" の付いた端子は「こっちの延長上に電源の "+/-" を一致させてね」という意味であって,電流の方向を基準に考えたとき電源とは逆になってるのだった... 昨日の苦悶の原因はそれか!!! あほくさ.あーぁ,なんでそんな単純なことに気付かなかったのか... だめぽ.(自分たちで記入したもの.紛らわしいので消して電流の向きを示す矢印に書き換えておいた)
それにしても,やはり複数人で作業すると思い込みによる隠れミスが発覚しやすい.よいことである.
昼食はお客様の井戸さん@NICT と一緒に韓国料理屋へ.石焼きビビンバを頼む人が多い中,「みんなと一緒にしたら負けだ」と思って冷麺にしてみた.うーん,形容に必要な言葉を知らない,新しい味である.あっさりしてるけど味がある.やはり色んな食べ物を知っておかないといかんですね...

井戸さんの講義,Srのスピン禁制遷移における超精密な分光について.分からない点も多かったが(内容的にも,雰囲気も)面白かった.時間が足りなかったので続きは3月.眠らずに済んだのはやはりガムをかんでいたせいだけでなくトークが魅力的だったからだろう.
電源からcurvature, anti-biasへの配線をほぼ相棒に任せる.コイルへの導線は定盤上の少し離れた位置に配置された配電タワーへ100 mm2平編み線*1でつないで,そこからまた伸ばす方式なのだが,curvatureとanti-biasは接続関係をあれこれ切り替えるために各コイル毎に2本の導線をつないでいるので,計8本.わやくちゃ.
その後,curvatureとanti-biasにとりあえず電流を流してみた(磁場の細かい調整は無視).100 Aまではまぁ想定通りに機能したのだが,200 Aでは開始直後「あ...」とか言ってる間に60度まで発熱し,慌てて中止した.1本のホースから全コイルに並列に分岐して冷却水を流す構成では冷却能力が不足するということだ.
とりあえずcurvatureとanti-biasとを新系統に分けて,独立したホースで水を流すことになった.あれこれ試運転してみたが当面はこれで行けそうだ(1分で20度程度の温度上昇,その後は定常状態).でもやっぱり水道水圧では流量が不足気味で150 Aが限度であり,水圧を加圧するブースターが必要になりそう.ひどくうるさいらしいが,最大の問題は「納期,卒研に間に合うの?」.

*1:本来はアース用.