Google Summer of Code

交錯する思惑.

Heow は「このイベントは実は慈善でもなんでもなく、巧妙に仕掛けられた“Google の人材マーケティング”なんじゃないか?」といっていた。去年の Summer of Code で学生の何人かが Google に引き抜かれているところを見ると、たしかにそんな気がする。つまりプログラミングが得意そうなやつを選定するプロセスは各オープンソースのプロジェクトの人間に任せておいて (これは 3ヵ月の「実地試験」も含まれる)、最終的に生き残ったヤツだけを Google が獲れば何千人もの人間をフィルタする手間がはぶけるんだから、すごく効率的だ。人材募集に莫大なカネをかけているこの会社のことなので、本当にできるやつを見つける (+ 世間の印象もよくする) のに数十万ドルの PR 費というのはお得なのかもしれない。 Windowsマシンを買わせる MS の寄付金を思い出させる。去年も思ったのだけど、こうやってできあがったソフトウェアは、誰が保守するの? 率直にいって、これがオープンソースに対する Google の「見返り」だとすれば、かなりお粗末と言わざるをえない。これについてはもっと詳しく書けるようになったらまた書く。