「入門書」

か弱い読者の心を踏みにじる凶悪な「入門書」が,時間と紙数の不足からいかにして生じるかということについて,(そのほんの一端に関してだけど)身をもって貴重な体験ができました.
書いてるとき&書き上げたときは「よし,エッセンスだけをうまく取り出してこんなに簡潔にまとめてやったぜ! 現実的制約を満たしつつ本質を突いた分かりやすい解説いっちょ上がり〜♪ さぁ若人よ後に続け」なんてことを考えて,むしろ得意な気持ちでいたんだが... ランナーズハイのようでいて単に危険なだけの状態にいただけらしい(ぉぃ).どちらかと言えば冗長寄りに傾くことを,むしろ良しとしているこの私が,あんな文章を書くとは... うーん. (読み出すと「書いた余韻」でまた自己満足に突入してしまうんだけど,ゲラ(?)を並べて眺めたら字の密度と数式が明らかに不調和だった.)