宇宙戦争

レンタルビデオで親と一緒にスピルバーグ宇宙戦争を観た.ご存知H. G. ウェルズの同名SFの映画化である.
主役の親父は正直トム・クルーズでなくてもよさそうな役だったが,まぁよい感じだった.善人.むしろ娘のダコタ・ファニング,この人の演技は初めて観たんだけど,脅える感じがとてもリアルでよかった.恐怖感を盛り上げる上で大きな役割を果してたと思う.天才子役と呼ばれるだけのことはある.
平和な街の地中から突然 巨大な三脚の攻撃メカが現れて,熱線銃(たぶん)で人々を殺戮していく... というストーリーは現代においては全くリアリティがないのだが,スピルバーグはむしろウェルズに敬意を表して原作に忠実であろうとしたのだろうな.それでもパニックものとしてはさすがの出来で,かなり引き込まれてしまった.「手に汗握る」感じ.ちなみに毒ガスは出てこなかった.
最後は原作どおり,突然メカが止まり,どうしたのかと思えば中に乗ってる火星人(?)は地球の細菌に免疫がなくて死んでた... というもの.非常にあっさり.まぁ「そういう原作なんだからそこには突っ込むな」ということだろうな.