駅から出られない話

スピルバーグミュンヘンには期待しているんだが,ターミナルなるドラマも撮っていたのか.

まぁ当たりそうもない,小品だな.ストーリーは「空港から出られなくなった男」というのがコンセプトらしい.人間をできるだけ高速で遠隔地に送り届けることが使命の交通機関.人は普段なら通り過ぎるだけ,そこを経由して向かう先だけを意識してる.しかしそこから出られず,留め置かれたまま「暮らす」ことを強いられたらどうなるか? この違和感がプロットの核って訳だ.
さて昔,国語の教科書で読んだ短編小説を思い出した.切符をなくした少年が駅から出られなくなり,同様に出られないまま駅のホームで暮らしている少年たちの存在を知る...
しかし作者と題名が思い出せない."駅 子供 出られない" でググってみると,どうも 池澤夏樹キップをなくして が引っかかる.しかし池澤夏樹だったっけ? それなら名前を覚えてるはずだ.それに中編小説のようで,抜粋にしてもどうもおかしい.さらに出版は昨年らしいので明らかに除外された.
しつこく「教科書」などもキーワードにして探したら 黒井千次子供のいる駅 との類似性を指摘するブログを見つけた.あ,こっちだ."子供のいる駅" でググったら国語教育関係のページがいくつもヒットしたので私が昔読んだのはそっちで間違いないだろう.それにしても似すぎ.これはまずいだろ池澤... 子供のいる駅は1975年,かなり違うけどターミナルは2004年.