劣性遺伝子は劣悪な人間をつくるか

id:nuc:20050717#p3 で取り上げられていた話.
私が高校の頃読んでいた生物の資料集の 水野ほか,ビジュアルガイド図説生物,東京書籍*1に載っていた例をここにいくつか(いずれも前者が優性).

  • 耳垢が湿っているか乾いているか
  • つむじが右巻きか左巻き
  • 耳たぶが福耳か平耳か
  • えくぼができるかできないか
  • 舌が(喉の奧の方に向けてではなく,軸方向に)巻けるか巻けないか
  • 舌が立つか立たないか
  • 両手の指を組み合わせたとき,右親指が上になるか左親指が上になるか
  • ヒッチハイクっぽく親指を立てたときに,後ろに反らないか反るか
  • 指紋が渦状紋か蹄状紋か弓状紋か
  • 化学物質PTCに苦みを感じるか感じないか

こういう具体例を知っていれば,「優性遺伝子」「劣性遺伝子」という言葉の意味を誤解することもないだろう*2.湿った耳垢は優れた人間の証か?(笑)
いやむしろ,こういう具体例抜きでは「知識」は意味を持たないってことなのよね.

*1:生物の先生が選んだものだが,指定教科書の1000倍ためになった.感謝している.あぁもう名前が思い出せない... 顔は出てくるのに.

*2:上記の資料集でも,わざわざ「優性は『優れている』意味ではない,ヘテロになったときに発現するというだけ」と注釈が付いていた.