デジタルオシロスコープ

昨日と今日の実験は,ねじれ振動と共振について.んで振動の角度を計るためにロータリーエンコーダの出力をD/A変換してオシロにつないでデータを集めたんだが,アナログ式の古典的なオシロとデジタル処理を介したおニューのオシロとで恐ろしい差があることを実感した.まさに「ザクとは違うのだよ!」状態.
今回は1Hz近辺での正弦的振動をごにょごにょしてたんだが,アナログのオシロだと波形の特性がうまく計測できない.時間軸の1divを1sくらいにすると,蛍光管の特性より遅過ぎて波形と言うより点が動いてるようにしか見えないし,かと言って1divを10msくらいにすると直線が上下してるようにしか見えない(笑).しかも振動の中心が1周期ごとにどんどんずれていったんだが,それに追随するには手動でオフセットつまみを回して付いていくしかなかった...*1
しかぁし! 新型デジタルオシロ*2では,1divをどんなに長く取っても,画面上で1周するまで波形が消えることはない.落ち着いて記録もできるし,中心がずれていても画面上にきれいに並んでいるから適当な補正を加えて読み取ることができる.トリガーに合わせてごにょごにょするときも,きれいに立上りから描いてくれる.この差は「便利/不便」の差ではなく「できる/できない」の差だと実感した.
... うちのペアの割り当てはアナログだったんだけどね.今日の最後にちょっとだけ隣のデジタルオシロを借りて使ってみたんだが,あまりの差に衝撃を受けた*3

*1:波がt軸を横切るタイミングで計測するためには致命的になる.

*2:Tektronixのものだった.

*3:正確には,今回の計測の大部分はペアのNくんがやってくれた.よってそれまでの苦労と対比して衝撃を受けたのは主にNくんである(笑).私は優柔不断なので,「ぱっと瞬間を捉えて計測」みたいな課題をこなすのにかかる時間が他人のN倍になるのよね... まぁ分業ということでご勘弁.